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映画『万引き家族』ネタバレレビュー 〜女優陣の演技に圧倒される〜

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3行あらすじ

  1. 訳あり家族が
  2. 悪事を働きながら
  3. 懸命に生きる

高層マンションの谷間にポツンと取り残された今にも壊れそうな平屋に、治と信代の夫婦、息子の祥太、信代の妹の亜紀の4人が転がり込んで暮らしている。彼らの目当ては、この家の持ち主である祖母の初枝の年金だ。それで足りないものは、万引きでまかなっていた。社会という海の、底を這うように暮らす家族だが、なぜかいつも笑いが絶えず、口は悪いが仲よく暮らしていた。そんな冬のある日、治と祥太は、近隣の団地の廊下で震えていた幼いゆりを見かねて家に連れ帰る。体中傷だらけの彼女の境遇を思いやり、信代は娘として育てることにする。だが、ある事件をきっかけに家族はバラバラに引き裂かれ、それぞれが抱える秘密と切なる願いが次々と明らかになっていく──。(C)2018フジテレビジョン ギャガ AOI Pro.

出典元:アマゾンプライムビデオ

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こんにちは!

今日も通勤電車で視聴した映画のレビューをします!

今回は映画『万引き家族』です。 

 

一口メモ 〜女優陣の演技に圧倒される〜

Tack's Review

 

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どんな人におすすめ?

 

  • 安藤サクラ、樹木希林の芝居が好き
  • 是枝監督作品が好き
  • 1日本の社会問題を覗いてみたい

 

パルムドール受賞作品

 

皆さんご承知の通り、今作はカンヌ映画祭パルムドール受賞作品です。これだけ評価されたのは日本の社会問題に真っ向から向き合ったからだと思います。

 

テーマがテーマだっただけに、観終わったら時手放しにいい映画だったー!と言えない感じがあります。先日観た『ミリオンダラー・ベイビー』と似た後味。ポジティブな印象だけでなく、考えさせられる映画ってそうなりがちです。

 

www.tackblog.com

 

観ていて胸が苦しくなる…

 

先進国である日本で貧困を切り取ることは、あまりありませんよね。テレビで大家族貧乏を取り上げたりしますが、さすがに万引きしてるなんて取材出来ませんし。

今作は犯罪に手を汚しながら必死に生きていく家族が題材。必死に生きる姿が観ていて苦しくなります。

 

まずは散らかった家。物が溢れかえり積み上げられた様子は貧困家庭そのもの。到底セットだとは思えないリアリティーがありました。また周りに建てられた比較的新しい建物とのコントラストが印象的でしたね。

隅田川の花火大会をみんなで見ようとするシーンがありました。私自身、数年前に隅田川近くに住んでいたことがあります。木造住宅とキレイなマンションが細い路地を隔てて連なり、川沿いには路上生活の人もたくさんいました。下町の独特さというか、都内でも貧富の差が見受けられる地域なのかもしれません。

 

さらに犯罪を犯すシーン。祥太が万引きしたり、治が車上荒らしをしたり。中でも1番は、りんが駄菓子屋でスーパーボールを盗むシーン…。おじちゃんは全部知っていたのでしょう。駄菓子屋に友達と来ることもなく、1人で出入りする少年を見て怪しいと思わないわけがありませんよね。

女優陣の演技に圧倒される

 

信代を演じる安藤サクラ、取り調べ室での芝居に息を飲みました。長めのワンカットの中で、悔しさと悲しさが混ざり合った複雑な心境を隠しながらとる反抗的な態度と、取り調べというヒリヒリする空気感を、よく顔だけ演技で表現できるなぁ…と思いました。

彼女が出演している他作品見たことがありません。観てみようと思いました。

そういえば、駄菓子屋のおじさん役、柄本明は義理の父親にあたりますね!両親、義理の両親どちらもすごい一家だ…。

 

初枝を演じる樹木希林の演技が素晴らしく圧倒されました。もはや演技を通り越して、普通にそういうおばあちゃんのように見えました。

おねしょには塩が効く!と言って舐めさせてましたね。いかにもおばあちゃんの知恵袋的な迷信かーと思いきや、本当っぽい記事がありました。

寝る前に少量の塩をなめさせても効果があります。血液中の塩分濃度が上がると、細胞内の水分が吸収されて尿量が減るからです。ナトリウムには、ほかに神経の興奮を鎮める作用もあります。

出典元:夜尿症(やにょうしょう)とは - コトバンク

 へー、知らなかった。医学的に根拠がありました。

 

また元夫の子家族の家に線香を上げに行ったシーン、お構いなくーと言いつつケーキをがっついていたり。基本的に食べ方が汚いです。

 

そして亜紀を演じる松岡茉優。とても可愛かったです。笑

風俗嬢という役柄なので、電車の中で観るにはちょっと気が引けるシーンが多かったです。

 

ここからネタバレ

だれも血が繋がらない家族

 

ラストのおいたちや背景の回収、びっくりしました。たしかに一見普通の家族にも見える彼らがどうやって集まったのか。下町の狭い平家に身を寄せ合って暮らしていたのか。怒涛のように解明していました。

驚くべきは誰も血が繋がっていないこと。家族の在り方とは何かを考えされられました。ラストシーン、本来居るべきところへそれぞれが戻っていくシーン。治はひとり、信代は刑務所、祥太は施設、亜紀は家族?(描写はありませんでしたが)へ帰るのですが、じゅりだけは救われていません。たとえ血が繋がっていても、じゅりのように虐待されてしまうことを考えると、何が家族とするのか?という問題提起されているような感覚になりました。

万引きを重ねることで、血の繋がりよりも強い結びつきを生み出していた他人同士。本当の繋がりとは何なのか考えさせられます。

 

今日の一韻

 
金目のものを盗む万引き犯、釣竿盗めばハイリターン

 

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